ワイキキビーチは人工的に作られ、あのキレイな白砂はなんと輸入品？？

美しさの影には努力有り！

世界的に有名＆大人気のワイキキビーチも、その美しさを保つために色々と大変な努力をしているようで…。
※「ワイキキ」はハワイ語で「水が涌くところ」という意味

一昔前は、ただの水田だったワイキキ。

ハワイといえば、あの白い砂浜が広がる「ワイキキビーチ」をイメージする人が世界的にも多いはずですが...
昔のワイキキは今と全く違い、魚の養殖池あり、水田ありの、ただの湿地帯・田園地帯でした。
リゾート地､｢ワイキキ｣へ

そんなワイキキに、米国本土からやって来る観光客目的の為、1900年初頭に小さな保養施設が作られるように
※蚊は元々ハワイには居なかったそうです

しかし､これまた本土から持ち込まれた蚊が湿地帯の影響もあり大量発生した為、観光客はリゾートどころではなかったらしい…。
ワイキキ改造計画

水田や養魚池がワイキキの衛生状態を悪化させる元凶と見なされるようになっていった。そして、問題の解決法として浮かび上がってきたのが、「水が涌くところ」ワイキキ地区埋め立て＆アラワイ運河浚渫計画だった。

アラワイ運河を掘ってその土でワイキキ田園地帯を埋めて
世界屈指のリゾート地へと開拓したのが現在の繁栄に結びついていると言われています。
実は地黒の･･･

近くにダイアモンドヘッド（※現在は死火山）があり分かるように、溶岩起源の岩石（玄武岩）やそれらが砕けて造られた黒い砂利の海岸がワイキキの本来の姿です。
真っ黒な岩肌の海岸ではアレなので...

1920〜1930年代にオアフ島北部のノースショアや本土カリフォルニア州のマンハッタンビーチ、またオーストラリア等から大量の白砂を運んで作られた人工ビーチこそが現在のワイキキビーチなのです。

※今で言えば、何でもない千葉の海を埋め立て、世界的な巨大リゾート地（＠夢の国）を作るみたいなイメージでしょうか？？
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輸入した白砂で人工ビーチが完成したが､メンテナンスも大変です｡

温暖化の影響もあり、近年世界中のビーチが抱える問題同様に、波で砂が持っていかれてしまうビーチの侵食化が進み、人工砂浜であるワイキキビーチの砂浜の面積が狭くなってきていることから、定期的にオーストラリア等から白い砂を輸入し注ぎ足していました。
それでもビーチの侵食化が止まらないため････

本格的に工事をはじめました
流れでた白砂を海の底からかき集め

近年は、生態系保護やら環境保全上如何なものか等､色々有って、以前の用に砂を簡単に輸入することができなくなった為、ここ何年は数億円の予算を設け、沖合の海面下に流れ出た砂をパイプラインで吸い上げビーチに戻す「リサイクル作業（？）」が定期的に行われています。
ビーチに集めて

リサイクルサンドなので､ちょっと砂も黒っぽい感じ(？)
ショベルカーで均して

ちょうどこんな状態の時に行かれた方もいるのでは･･･
出来上がりっ

比較すると、ビーチの幅が全然違います

ちなみに､何もしないでいると､ワイキキビーチは毎年30センチづつ狭くなっていくそうです